第49回(4月13日)クラスの復習

■Juana y José

・クアトロでの通しを2回。
・歌は通した後、局所的に(とくにBメロの最初の3段)確認し、反復しました。
・歌に挑戦することは次回で一区切りつけることにしますが、まだずれてしまうところがありながらも、メレンゲのはまり方に慣れて伴奏が楽になるという点では、期待通りの成果があったと思います。

■Vals Pica Pica

・コード伴奏を2回、通しました。
・その後、メロディー弾きで通しましたが、戻ってAメロ、Bメロを始める部分が音が出ていなかったりするので、そこを取り上げて練習しました。次にA,Bのどちらのメロディーに行くにしても、545をチャランと弾いた後、開放弦を鳴らしているうちに、指板からあまり離れていない高さを(忍者のように)速やかに移動してください。そのチャランはすぐに放したいところですが、できるだけ次の開放弦がなるまで、移動せず音を保って下さい。
・Bメロのはじめは、以下のようにスライドを入れると、高音(12フレット)へのつながりがいい感じになります。
8フレットからのスライドが難しければ、まず10フレットぐらいからやってみればよいです。大事なのは、スライド音は装飾音なので、12フレットの音は2拍目の頭でぴったり弾かれるようにスライドすることです。

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・そのほか、メロディーを弾く際左手の注意点のいくつかです。前回の報告も参照。
*人差し指の付け根ぐらいのところで、ネックの下端に触れて支える。手の甲や手首を前に出しすぎるのはいけません。
*指板から持ち上げる指を大きく跳ねさせてはいけません。次の音を押さえるが難しくなります。指板の上をタランチュラが這うように移動させて下さい。非常に余裕がある場合、わざと指を跳ねさせてリズムをとることはあると思います、これは別です。
*いったん開いた指を毎回閉じずに、すぐ次にまた押弦するならば、1~2センチ上空で待っているようにするのがよいです。
・Bメロによく出てくる12-10-0-12-10-0などのようなパターンは、指が跳ねないようにするために、12と10を両方同時に押さえ、12を弾いているときに10がすでに軽く押さえた状態で待っているようにするのもひとつの工夫です。

■Corrido de los Pájaros

・スリーコードバージョンでスピードを変えての通しを3回。
・前回に引き続き、一人ずつ前に出てきて、伴奏を披露するコーナーを設けました。
・最後に、セレステがクアトロソロ・バージョンを披露しました。

■シモン・ディアスSimón Díazの『カバージョ・ビエホCaballo Viejo』

・シモン・ディアス(歌手・作曲家)は、ベネズエラ伝統音楽の巨大なモニュメント的存在であり、その漫談の才能を生かし俳優・テレビ番組司会などとしても活躍しました。とくに、Música Llaneraにおいて動的なホローポとコントラストをなす静的なトナーダtonadaを発掘し、重要な一ジャンルにまで昇華させたことは彼の数々の音楽的功績のひとつといえます。そして、シモン・ディアスの作詞・作曲によるこのカバージョ・ビエホは、彼の最も重要な作品と言っても過言ではありません。音楽形式としては、草原のホローポのパサーヘpasaje llaneroとなります。趣きとしては、トナーダの雰囲気をホローポのリズムにのせたような感があります。
・歌詞の訳は、私の逐語拙訳ですので、何か気づかれた方はご指摘下さい。Caballo Viejo、老いた馬は、ここでは、恋する老いた男性のことを暗示しているのは間違いないでしょう。
・まず、セレステによるデモ演奏をしました。
・次に、簡単コードバージョンにて、全体を2回通しました。
・歌が切れた直後のエンディングについては、F#m7(b5)を用いた方がより適切なので、以下のように弾くことを提示しました。できるものを選んでやって下さい。

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・応用コードバージョンを弾いてみる方のために、以下を指摘しておきます。F#m7(b5)は、B7と交互になるようなときは、B7を人差し指で押さえたまま、4弦から、0薬0中と押さえると楽です。C7(人中人人)からB7へは、そのまま1フレット下へずらして、B7を0中00としてもいいです。
・コードの応用の仕方は、主にF#m7(b5)とC7を挿入することによっています。前者は、ツーファイブであり、
F#m7(b5)がIIでB7がV7です。F#m7でもIIですが、いきつくコードEmがマイナーコードなので、そういうときは、5度の音を半音さげてb5にするといい響きでつながったりします。C7は裏コードとしてB7に前置されています。B7のBの前には普通F#7がきますが、その代わりに半音上のコードのセブンス、つまり、C7が裏コードとして使えるのです。

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第48回(3月24日)クラスの復習

■Juana y José

・スリーコードバージョンでのスピードを抑えての通しを2回。

・Bmのブレイクの箇所をひとりずつ確認。

・手のひらでももを叩いてリズムを取る練習。前半の3拍と後半の2拍をよりクリアに区別するためにも、ももの上の膝に近いところで、1(右)、2(左)、3(左)と打ち、足の付け根に近いところで、4(右)、5(左)を打つことはすでに提案していましたが(右利きの場合)、さらにこれに体の上下の揺れを加えて、踊っている際に感じるようなうねりを感じます。1と4は、踊りの場合、ステップが来るところで、地面に打ち込む性格のものになります。ですから、体は、下向きに動かします。2と3と5は、上向きの音符ですが、とくに5は強くはね上がり、次の1に向かって一気に落ち込む感じです。2と3は軽くあがればよいです。このように、ももの上の叩く位置が異なり、体の動く方向が異なり、強弱が違ってくると、それぞれの拍が特徴を持つようになり、どの拍にいるかという区別が明白になってきます。

・私はお風呂に入っていて気づいたのですが、ももにあざができていました。それは、なんと5を叩く位置でした!みなさん、大丈夫でしたか?あざができていれば、あっぱれでもありますが。(笑)

・前回報告にある次のリズムパターンをそれぞれ、上述の叩き方に基づいて、繰り返し練習しました。

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・二人で違う音符を分担して、手拍子でメレンゲのリズムを奏でる練習もしました。例えば、一方が1と3を手拍子手で打ち、他方が2と3と5を打ちます。

・さらに、シンコペーションのあるパターンに慣れるために、以下を同じ叩き方で練習しました。シンコペーションの小節ばかり続けると、5ないし2が頭に思えてくることがあります。そのずれに身を任せるのも大事ですが、
そうはしながらも同時に、1~5のどこにいるのかを感じているのも大事です。つまり、シンコペーションのない1からのパターンにすぐ戻れる必要があります。それで以下のような循環の練習となります。

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■iVamos a cantar Juana y José a la fuerza!

・以上のように、リズムパターンの練習をたくさんした後、ももを打ちながら歌う練習です。

・とくにBメロの最初の3段を、1段ずつ繰り返し練習しました。このときに、1拍目がなかったり、スラーでつながったりしていることが多いので、2と3を打つ手と歌が一致することに注意を向けるのがコツである点を指摘しました。

 

■Corrido de los Pájaros

・スリーコードバージョンでのスピードを抑えての通しを2回。

・一人ずつ前に出てきて、伴奏を披露するコーナーを設けました。難しいコードバージョンで挑戦する方も、バンドーラの方に挑戦する方も、今回は自分の席に留まってゆっくりなテンポでやる方もありました。人前で演奏することには、かなりの余裕が要求されるので、いい練習になると思います。今後も取り入れていきます。

 

■Vals Pica Pica

・コード伴奏を2回、通しました。

・その後、メロディー弾きで、格段を何度もゆっくり繰り返しました。

・左手運指についての注意点。指の動きに余裕がないと、弾き終わってフレットから指を離す動作が大きく跳ねるようになってしまい、それがまた余裕のなさを助長します。これを繰り返していると、大げさに指をどかすことが、修正困難な癖となって定着してしまします。指は1センチぐらい、そのフレットの上空に浮かすだけで十分です。とくに、4段目や8段目のようなフレーズでは、できるだけ弾き終わった指をそのフレットの上空に保つことが大事です。弾き終わるたびに閉じて、また次の音のために指を伸ばすというのはよくないです。この箇所では、手の甲とネックが並行なクラシックギター的な手の使い方が有効です。そして、手のひらの指の付け根に近いあたりが、ネックに触って支えとなっています。

・指の動きを覚えさせる練習は、非常にゆっくりやってください。左手の感覚に意識を集中できるように、最初は右手は弾かないようにしてやるのがよいでしょう。指の動きと脳をつなげるように努めれば、必ず徐々に回路ができていきます。この回路が太くなることが、コントロール力(制御力)が増すことであり、無駄な動きを省く力になります。

・Bメロに関しては、2音弾いて解放弦になるメロディーパターンがよくでてきますが、最初の2音を同時に押さえると指の動きをよりコンパクトにできます。例えば、最初のフレーズにおいては、12フレットと10フレットを同時に押さえます。12フレットを弾いている間、10フレットは軽く押さえた状態で待機しています。10フレットを押さえている指が支えとなって、12フレットが弾き終わった後にどく指がコンパクトにコントロールできます。そして、次の音である10フレットは、支えとなって力を入れると同時にすでに準備されているわけです。

・解放弦の間に、「ちゃっかり」移動するという意識は大切です。とくに、4ポジションでBmをチャラーンとやった後、2弦の解放を鳴らしている間に次のフレーズの位置に手を動かす箇所です。このとき、無駄をなくすために、事も無げに最短距離を「すっ」と移動することが大事です。

・今回は、左手の動きを中心にしました。右手も大切な事項がたくさんあります。前回の報告を参照してください。

第47回(3月2日)クラスの復習

■Juana y José

・スリーコードバージョンでのスピードを抑えての通し。

・Variación1のパターンをどこに入れるべきかという質問が出ていましたが、実際どこへでも、フィーリングで入れられるものです。しかし、学習段階では、どこに入れると決めてみるのも一つのやり方です。そこで、以下のように、前半がVariación1で後半がBase2という2小節のかたまりを作って、それを始終繰り返すということを提案しました。

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・その際、後半の頭のチャスキードを抜くのも効果的です。後半でコードが変わるときは、↓のところで変えるのも一種のシンコペーションになり面白くなります。

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■iVamos a cantar Juana y José a la fuerza!

・メレンゲのリズムのはまり方に馴染むためにも、積極的に実際に歌ってみることに挑戦するコーナーです。

・この曲のメロディーは、実に多くのメレンゲらしいはまり方を含んでいます。

・歌う際には、教材の3ページ目の注意事項をよく読んでください。

・とくに、子音の多い音節、二つの母音つなげた音節を含む箇所で、字余りになってしまう場合は、まず簡略化してリズムどおり歌えるようにしてください。例えば、TO DAS TUS TRIS TE ZA SY Y Y Y TU PREO CU PA SIONは、TO DA TU TI TA ZA SY Y Y Y TU PO CU PA SONなどとシンプルな音節に変えてみるということです。

・単調な5音の連続として歌えるようになったあとは、手でももを打ちながら歌いましょう。その際、前半の3拍と後半の2拍をよりクリアに区別するためにも、ももの上の膝に近いところで、1(右)、2(左)、3(左)と打ち、足の付け根に近いところで、4(右)、5(左)を打つとよいでしょう。こうして、メレンゲのリズムの中で、5拍を感じられるようになれば、クアトロ伴奏をしながらの弾き語りも近くなります。

 

■メレンゲにおける「ミクロコスモス」

・メレンゲのリズムの捉え方について話しましたが、以下に補足します。

・リズムの最小単位は、小節です。スペイン語では、コンパスcompásと呼ばれます。コンパスという文房具も、同じ幅(いわば周期)を保ちながら、印を打っていくのに使われます。私は、この各小節を、一個のミクロコスモス(小宇宙)と読んでいます。各小節はその中にそのリズム独特の「うねり」を含んでいて、それは短いながら一個のイベントないしドラマです。ですから、その超短編映画が展開する舞台として、小宇宙と呼びたくなったのです。さらにおおげさに、「ミクロコスモス」と。

・ですから、どこだけにアクセントがあるということは、なかなか単純に指定しにくいです。そんな単純な世界ではないわけです。それぞれの音符がそれぞれの特色を備えたアクセント(役割)を背負っていると言えます。また、それらのアクセントは、強弱と高低の要素の混ざり具合によっています。私自身のメレンゲのリズムの経験的な捉え方は、以下のようになります。音符の大きさは強弱を、位置は高低を何となく表わしています。

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・1と4は、踊るときのステップの位置であり、「根源的」なアクセントです。そして、この1と4のアクセントが、演奏されようとされまいと、演者たちの共通感覚の中にあり、以下のように5つのうちのどれかが、強調(採用)されます。根源的なアクセントに対し、「遊び」のアクセントと呼べるかもしれません。両者が同じになることもあります。

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・こうして、以下のような典型的なはまり方が生じます。とくに2番目と3番目は、ベースを弾く際の基本パターンとなっています。あたりまえな根源的アクセントは、分かりきっているのであえて抜くというラテン的な感覚があります。

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・次に際立ったメレンゲのリズムの特色としては、5拍目があげられます。Juana y Joséにおいても、この拍からメロディーの固まりが始まることが多いです。動作をする際に、「いっせーのー」と言って始めることがありますが、この「のー」のような次に起こることへの準備のような感覚が感じられます。レールの頂点まで上りきったジェットコースターがいよいよ落下し始める瞬間のようでもあります。

・また、高低アクセント的に一番高いので、メロディーが5拍目に向かって上がっていく傾向があります。

・5拍目は強弱アクセント的にも強調されて伸びるので、次の小節の頭を食い、小節をまたぐスラー、つまり、シンコペーションを生みます。こうなると2つの小節がつながり、10拍でのミクロコスモスとなります。この感覚を途切れのないクアトロのストロークで表わしたものが、既述のVariación1+Base2とも言えます。とくに矢印のところでコードチェンジするときさらにその傾向があることになります。

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・これは、無条件にひとつのリズム単位として捉えることも大切ですし、2小節目の頭が抜けようとも、メレンゲの連続する2小節として、普通のこととして感じられることも大事です。Juana y JoséのAメロの4段目のようにシンコペーションが連続すると、この両方の感覚が必要となってきます。以下のリズムを既述のやり方で膝を叩きながら、練習してみましょう。

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・シンコペーションを受け入れてリズムが1拍分前のめっていることを、気持ちよく感じることと、それでいて、同時に小節の頭がどこか(あるいは、自分が何拍目にいるか)も把握していることが大切です。ですから、膝を叩きながら、シンコペーションを続ける中に、ときどきシンコペーションのないパターンを挿入していつでも頭に戻れるという練習もして下さい。

・Juana y JoséのBメロには、1拍目を抜いてメロディーのが始まる箇所が目立ちます。これもある意味、休符のシンコペーションがあると言えるでしょう。

・このようなメレンゲのリズムの傾向を踏まえた上で、別の言い方をすれば、メロディーの型というものを知りながら、歌に取り組んで下さい。必ずメレンゲの面白さを体感できます!

 

■Corrido de los Pájaros

・スリーコードバージョンでのスピードを抑えての通し。

・譜面の4・5小節目のレピーケを入れた弾き方の確認。(前回報告を参照)

 

■Vals Pica Pica

・この曲についての説明をしていませんでしたが、私としても謎の多い曲です。Carlos Bonnet作曲のベネズエラ風ワルツなのですが、いろいろなタイトルが付いています。ベネズエラでは、La Partida、Vals Pica Pica、または、単にVals Venezolanoと呼ばれています。音源によっては、Detrás de la Sombraというのもあります。

・ベネズエラではそれほど演奏されていない印象があります。Quiero (ないし、Quisiera) ser tu Sombraの名で、作曲者はアルゼンチンのHéctor Quatromanoとして、ギターやチャランゴで楽器演奏されることが大変多い曲です。その際、背景の伴奏は、6/8の要素が強いベネズエラ風のものではなく、3/4のわかりやすい普通のワルツ(ブンチャッチャ)の伴奏になっています。曲名や作曲者が変わって有名になっている訳は私も知りえていません。あまり歌われませんが、Nacha Roldánの歌バージョンは、いかにもアルゼンチンらしい哀愁を帯びていて、なかなかの聴き応えです。

http://www.lavozdigital.es/videos/tus-videos/cadiz/1011927613001-quiero-sombra-nacha-roldan.html

・伴奏パートの通し。
・メロディーを弾く際の右手の注意点を確認しました。基本的には人差し指と中指を交互に使う、アポヤンド奏法 apoyandoです。弾き終わった後にそのままとなりの弦にもたれかかります。つまり2弦をアポヤンドで弾いた後、3弦にもたれかかるのです。ただし、16小節、32小節は、ほかの弦の響きを消さないために、もたれかからず、弾いた指は宙に向かいます。これをアル・アイレ奏法 al aireと呼び、アルペジオの際に使います。

・手首を小指方向に少し曲げ、若干上に突き出すフォームとなります。

・弾く位置は、サウンドホール上か、それより少しゴルペ板寄りです。

・爪は、図のように手の甲から見て左端を斜めまっすぐに切ります。そして黒い点のあたりで爪と肉の両方に弦を当ててとなりの弦方向へ弾きます。そのとき、指の第1関節は弦に負けて甲側に反ってはならず、手のひら側に少し曲がった状態で弾き切らねばなりません。弦がひっかからないように、爪の斜面を滑って弦がうまくそれていくように弾く角度を調節して下さい。こうして、音量があり、腰のある、よく通る音色が得られます。

・弾く方向は、手のひらの中心に向かいます。指は、物を握ろうとする方向と同じ方向に動かすと強い力が得られます。実際に、正確にその方向に動いているわけではないですが、そういう意識で力を入れます。

・親指の左側面(これも斜めに切る)をゴルペ板の上に当てて支えとします。この支えは、人差し指と中指の交互弾弦が弦を移動するのと合わせて、いっしょに上下します。つまり、人差し指と親指の間隔を一定に保ちます。こうして、どの弦でも安定したアポヤンドができます。

・弾き終わった指も支えとして役立ちます。一本の指が弾き終わり、となりの弦にしっかりもたれかかります。これを支えとし、他方の指にしっかり力を入れることができます。弾かれるや否や、最初の指はもたれかかった弦を離れ、次の弾弦の準備に入ります。

・クアトロのボディーに載せる肘の位置は、メロディー弾きやアルペジオのときは、かき鳴らすときよりも、内・上側よりになります。手首を小指側に折るために、前腕部がネック方向に引き寄せられるからです。

・左手についての注意点です。この曲の場合、ハイポジションについてはポジション(人差し指がどのフレットを担当するかということ)を限定できず各自自由ですが、Aメロ、Bメロそれぞれの4段目のフレーズは、人差し指・中指・薬指・小指が、それぞれ、1・2・3・4フレットを担当するように弾いてください。このポジションをP.1と呼びます。親指を使って押さえることを推奨していますので、この箇所を弾く間も、親指と人差し指の間の部分が密着してネックを下から支えています。

 

■和音の話:準備編

・今回から、和音についての話をクアトロと結びつけて少しずつしていこうと思います。

・和音は、各コードの構成音を扱いますので、まずなによりも先に、クアトロの指板上の音名が分からなくてはなりません。絶対音感があれば、鳴らしてみて感じる音名をそのまま言えばよいのですが、そうでない人は、何弦の何フレットは何の音ということを覚えなければなりません。当面は、各弦の3フレットまでの音が言えれば十分です。

・まずは、チューニングのときおなじみの解放弦の音を覚えます。4弦から、ラ、レ、ファ#、シです。

・次に、ピアノの鍵盤を思い出し、ミとファ、シとドの間以外は、半音があることを思い出して、例えば、解放弦の音がラである4弦は、2フレットが「シ」、3フレットが「ド」などと、数えるように各弦の音名を知っていきます。

・次に数えることなく、3弦の2フレットは無条件に「ミ」などのように言えるようにして下さい。

・それとは別に、コード名と音名を結びつけるために、音名をドレミファとアルファベットの両方で言えるようにしましょう。音名の対応については、「和音について」の教材の表を参照して下さい。
・次にどのコードでもいいですから、押さえている4つの音を列挙しましょう。例えば、Aコードなら、ラ・ミ・ラ・ド#といったようにです。そして、だぶった音を省き、低い音から順番に並べれば、ラ・ド#・ミがAコードの構成音と分かります。このラを一番低い音として並べ変える作業に、すでに、「A」=「ラ」という知識が働いています。ちなみにスペイン語では、Laは、Aコードのことも、ラという単音も指します

・ほかのコードでもこの作業をしてみてください。そして、その次は、その作業なしに、Aコードは無条件に、ラ・ド#・ミからなると知っている段階に向かえるよう覚えて下さい。つまり、最初は数えますが、判明したら、それを記憶していきます。忘れたら、また数えて気が付いて下さい。

第46回(2月2日)クラスの復習

■メレンゲの弾き方の復習

・Base2を、とくに5拍目のコンパクトな弾き方をチェックするところから始めました。つまり、3・4弦のみを狙って弾き、次の頭のチャスキードは、1・2弦のみ弾きということです。5拍目がコンパクトでないと、次へ行きにくいため、リズムについていけなくなります。
・以上がしっかりできると、Variación1の5拍目の16分音符が弾きやすくなります。3・4弦を弾いた後、軽いニュアンスで手首を回すと、2個目の16分音符ができます。すぐさま手首を返し、次の頭を弾きます。
・太鼓のリズムに合わせて練習しましたが、太鼓がリムショット(枠打ち)をするところとチャスキードがぴったり合うように、太鼓をしっかり聞きましょう。

■Juana y José

・まず非常にゆっくりなペースで、できる人はVariación1を交え(あるいは常にそれで)、何度も曲全体の通しをしてメレンゲのリズムに慣れるようにしました。
・Aメロ、Bメロともに、Bmでブレイクがありますが、その部分を抜き出して繰り返し練習し、次のGコードに正しく入れるように練習しました。太鼓とやったので、1拍目と4拍目のリムショットと弾く箇所がぴったり合うようにしました。
・Bmは弾いた後消音されますが、ローポジションのBmなら、右手の手のひらで止める方法と、左手の小指で1・2・3弦に触って止め、押さえている中指は少し押さえるのを浮かせる方法があります。
・Base2とシンプルなコードバージョンで弾けるようになったあとのステップについて話しました。右手的には、Variación1を使いながら、次の小節の頭をわざとチャスキードしないというパターンです。左手的には、コード進行を複雑にしたもの(経過コードを挿入したもの)にしていくこと、このとき、3拍と2拍の間でコードチェンジすることも多くなるので、チャスキードを減らすとコードの音がよく聞こえて効果的です。

・応用コードバージョンのしくみについて説明しましたが、これについては、改めてクラスで説明することにします。一応以下に触れた内容を箇条書きにします。興味のある方だけ読んでください。

①セブンスコードの箇所を豊かにする方法(その1):sus4
3度を4度の音に変えたsus4というコードを前に持ってきます。
例)A7だけのところを、A7sus4(0213)→A7(0212)に二分割する。カッコ内は押さえるフレット。

②セブンスコードの箇所を豊かにする方法(その2):ツーファイブ
そのセブンスコード(5度)が落ち着く(向かう)コード(1度)から数えて、2度となるm7のコードを前に持ってくる。1度がマイナーのときは、m7に(b5)が付くことがあります。
例)A7→Dのところを、Em7→A7→Dとする。5度だけだった箇所が2度→5度なるので、ツーファイブという。
例)F#7→Bmのところを、C#m7(b5)→F#7→Bmとする。

③4度→1度の箇所を豊かにする方法:サブドミナント・マイナー
1度(ルートやトニック)に対して、4度はサブドミナントと呼ばれます。4度→1度と向かう4度がメジャーコードのときは、間にそのマイナーコードを挟む。それでサブドミナント・マイナーと呼びます。
例)G→Dのとき。G→Gm→Dとする。

④セブンスコードの前置
例)A7→Dが、ツーファイブによりEm7→A7→Dとなったときに、Em7を1度するセブンススコードB7を前に持ってきてB7→Em7→A7→Dとなる。

⑤テンションノートの追加
コード進行が豊かになってオシャレになると、それぞれのコードにも、ニュアンス(スパイス!)を加えるとバランスがよくなります。テンションノートとは、緊張感を与えるスパイスのようなもので、コード本来の構成音(たいてい三和音)にプラスアルファで加えられるものです。
例)クアトロでは、Dコードは、雰囲気に応じて、D6(0000)、Dadd9(0203)、DM7(0002)などに変えるとよい。
6、9、M7などがテンションノートです。A7→DのA7がB7→Em7→A7となった今、そのDは、DM7などに変えた方が、いい雰囲気になります。

⑥代理コードと裏コード
ついでに名前だけ書きますが、これを加えるとほぼすべてです。どちらも代わりに使うコードということですが、構成音の似たコードで代用して、面白いコードの流れにします。

■Corrido de los Pájaros

・ベネズエラの大平原リャノス Los LLanosは、湿地帯が多く、鳥の宝庫とも言えます。Corridoとは、リズム的には、3/4のホローポのことであり、さらに曲種名としては、そのリズムD→G→A7→A7の循環コードを持つゴルペ(ホローポの1種)のことです。もっと広い意味では、ロマンセ、バラードのことでもあります。この場合は、「鳥たちの調べ」ぐらいの意味であると思います。歌詞には、辞書にも載っていないような鳥の名前がふんだんに散りばめられていて、今までで一番難しいスペイン語文です。Quinteto Contrapuntoのコーラスバージョンが有名なのか、YouTubeを覗いても、同じバージョンの再現が多いようです。
・バンドーラがメロディーを弾くわけですが、コーラスバージョンのメロディー(オリジナルのメロディー)とは、ずいぶん違って、バンドーラ流に演奏されていますので、ちょっと聴いただけでは、同じ曲と思えないかもしれません。
・右手に関しては、とくに難しくはありませんが、譜面の4・5小節目を以下のように弾くよう指定しました。3つの中でできるものを弾いて下さい。繰り返す度に変えるのが一番いいです。

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・応用コードバージョンについては、La Cabra MochaやJuan y Joséと同じ理屈ですから、もしよければ、比較して眺めてみて下さい。
・最後のDコードでの締めは、以下のように弾いていただいても結構です。

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■Vals Pica Pica

・伴奏パートを通しました。
・メロディーパートのデモ演奏し、次回は挑戦していただくことを提案しました。
・構成については、A-A-B-B-A-A-B-B-Bとし、最後のB-Bは速度をだんだん上げていきます。ですから、途中からワルツの弾き方ではなく、ホローポの弾き方に代わります。そして、最後のBの終わりから5小節目にあたるEm7で一気にスピードを緩め、その3拍目でジャラーンと余韻を残しながら止まります。メロディーがゆっくり再開しますから、譜面の最後の段の2小節目のBmからゆっくりワルツで弾き、締めはBm9というコードで、ジャラーンと終わります。押さえ方は、0002です。※Bmadd9(2002)とは別のコードです。
・このあたりの流れは、次回のクラスで慣れましょう!

第45回(1月19日)クラスの復習

■チャスキード(とくにアップの場合)

・これについては、第33回の報告に遡ってください。

・今回は、新しい注意点など指摘しましたが、なかなか文章だけでは、説明できません。チャスキードも含めて、右手の弾き方について、チェックポイントを列挙し、それぞれについてビデオで説明することを検討しています。今しばらくお待ち下さい。

■新曲 フアナ・イ・ホセ Juana y José

・まず歌詞について触れました。Aメロの歌詞などは、ともすると夫の家庭内暴力の描写につながるような内容ですが、歌詞の作者の側からすれば、それゆえに(その家庭問題のおかげで)、「ぼくといっしょに幸せに暮らそう」というBメロの歌詞につながるわけで、曲全体の雰囲気は明るくなっています。しかし、AメロにもBメロにも、F#7→Bmと展開する部分を含み、曲調に変化があって音楽的に面白いです。

・セレステ・バージョンのデモ演奏のあと、簡単なコードのバージョンで通しました。メレンゲの右手の弾き方については、前回報告を参照して下さい。

・基本的には、Base2の弾き方で通しましたが、AメロとBメロに一箇所ずつでてくるBmのところで、ブレイクがあります。5つの音符のうちの、1と4のみ弾きます。ほかは、その音を弾いた後に消音します。消音の方法は、右手の手のひらでする方法と、左手の小指や薬指が空いている場合は、それで弦に触れます。ローコードのBm(2000)の場合は、どちらでも構いません。私自身は、ここでは、4ポジションのBmで1弦をミュートした545xというコードを使っているので、左手を軽く浮かせるだけで消音できます。つまり、消音は開放弦の少ないコードほど楽なわけです。

・歌のメロディーのはまり方が、以前取り扱ったCompadre Panchoなどと比べると難しいという指摘があがりました。曲調は分かりやすいのに、いざ口ずさもうとするとリズムにはまらないという意見もありました。

・そこで、ベースのパターン2つをもとにリズムを感じるということを説明しました。つまり、以下です。

・さらに、以下のようなパターンがリズムの中で、捉えられればたいていの箇所が歌えるはずです。

とくに3つ目に挙げたように、1と5を弾くような間に長い休みが入るような場合、ベースのパターンの一つ目のようなものが体にあり、休符を体の中の揺れが演奏しているような感覚を持てればよいでしょう。リズム感というのはある意味、休符の間、いかにリズムを保っていられるかということでもあります。4つ目の例は、一つ前の小節の最後の音がシンコペーションで伸びて頭とつながった場合にも適用できます。実際この曲には多いですね。

■復習曲 Vals Pica Pica (La Partida)

・以前にやった曲の復習ですが、今回はじめて取り組む方もずいぶんみえます。

・まずは、セレステ・バージョンのデモのあと、ワルツの弾き方で、譜面のコードを弾きました。

・そのコードはテンションを伴ったテンションコードが多く用いられています。単純に言えば、アルファベットだけであらわされていない、見慣れない数字の加わったコードのことです。

・教材には、登場するコードを。テンションノートを加える前の元のコード、その構成音や、派生したテンションコード、そのさまざまな押さえ方が書いてある表が含まれています。

・今後クラスでも説明しますが、以下テンション・コードについて少し書きます。

■テンションコードとは?

・これは、例えば、最初に出てくるBmadd9のことです。(譜面では間違ってBm9と書かれています。ここはBmadd9とかくべきところでした。Bm9はありますが別物です。)

・普通コードはとりあえず3つの音からできていますが、例えばBmは、シ・レ・ファ#です。これに、ド#(9度の音)を加えると、この音が、Bmに不思議な雰囲気を加えます。

・基本の3つの音に、緊張感を与える音4つ目や5つ目の音をテンションノートといいます。

・私は、以下の理由から、使える場合には、テンションコードを出来るだけ使います。

①響きがきれい。
②クアトロは4弦あるので、せっかくなら4つの違った音を使いたい。
③コード名が複雑になるために起こる難しそうな印象とは逆に、意外とコードの押さえ方が楽になることが多い。

・Em7の場合は、基本の3つの音(Em)が、ミ・ソ・シで、それにレというテンションノートが加わっています。Emは原色の感じです。Em7になると緊張感が加わるというか、柔らかい哀愁を帯びた音になります。ご自分で両者をジャラーンとやって比較して感じてみてください。Em6となれば、ド#が加わります。(1弦の2フレット)そうするとこれは、ちょっと暗い陰鬱な深刻な響きを与えます。しかし、使い方によってコンテクストの中でかっこよく響きます。テンションノートは、緊張感や隠し味を加えるものです。

・テンションノートは、1弦上に現れることが多いです。それがクアトロの魅力でもあります。この1弦というのは、2番目に低い弦です。つまり、クアトロから同時に発せられる4つの音の真ん中から少し下の辺で、響きにエフェクトを与えます。なので、はっきり際立たず、さりげなく音の雰囲気を変えます。これが、ギターのように1弦が一番高ければ、テンションノートがトップになってしまい、効果が際立ちすぎます。(場合によっては、それも必要なのですが。それにクアトロでも一番高い2弦にテンションノートがくることはあります。)

(クアトロから発せられるコードのように音が短い間隔で密につまっているコードを密集和音と言ったりします。それは安定した響きを与えます。クアトロが伴奏用の楽器として優れているのはこのことも関係あるでしょう。)

・テンション・コードが難しい場合は、とりあえず、数字を取って3音のもとのコード弾いてください。つまり、Bmadd9はBm、Em7はEm、CM7はC、といったようにです。Mや数字は省いてもいいですが、小文字のmは絶対に省けません。それから、B7やF#7などのようにアルファベットと7だけの組み合わせのものもそれ以上簡単にはしません。

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第44回(12月22日)クラスの復習

■エル・パストルシート El Pastorcitoの復習

・Café y Librosでの講座が始まって、最初に取り上げた曲の復習です。
・ベネズエラ伝統音楽の中では、東部のホローポ Joropo Orientalに属します。この地方のホローポの特徴は、メロディーの決まったテーマが2~3回繰り返されたあと、4小節の循環コードの長い即興演奏部分に入っていくということです。その即興部分には、Golpe de Arpa(トレス:3/4のホローポ)とEstribillo(セイス:6/8のホローポ)とがあり、決まったテーマの後に、Golpe de Arpa → Estribilloと進みますが、どちらか一方だけに進む場合もあります。このEl Pastorcitoは、テーマの後、Golpe de Arpaだけで終わっています。
・作者は、Juancito Silvaという東部のマンドリンの巨匠です。東部ではマンドリンは、バンドリンbandolínと呼ばれており、彼は、Bandolín de Oro(黄金のバンドリン)の称号を持っています。
・まず、そのJuancito Silvaの楽団がこの曲を演奏する中、村人たちがペアで踊るフィエスタの光景をビデオで見ていただきました。
・同じ循環コードを繰り返す伴奏者にとって、延々と続く感のあるGolpe de Arpaは、わりにいきなり終わる感じがあるので、マンドリン奏者をちゃんと見ていて、目配せなり、何なりの合図に気づいて、いっしょに終われるようにしなければなりません。
・今回は、Bメロの終わりのDコードがGolpe de Arpaの頭になっていることや、曲の締めなどきちんとできて、今回が初めて取り組む人もありながら、みなさんの上達を感じました。
・Golpe de Arpaは、D→G→A7→A7がずっと続くので、右手なり、左手なりで、ときどき変化を加えると面白さが増します。今回は、A7コードのミドルポジションに限って紹介しました。フレットは、4弦から4535です。前にもでてきたG7を2フレット分並行移動したものです。たとえばそれを、ひとつめのA7に適用し、2つ目のA7はいつもの0212にするという具合です。右手は、ときどき、2拍目を16分音符にしたものをはさめるといいですね。

■メレンゲの弾き方:右手

・5/8拍子とされるメレンゲのリズムはおおまかに言って2種類あります。
・本当に5/8拍子で、ニュアンスはありながも、5つの8分音符が均等に並ぶものと、2拍子で、最初の拍が三連符で、2拍目が8分音符2つのものです。

・クラスでは前者を扱いますが、まず5つの音符を均等に弾くために、2小節をつなげて、10個の音符にし、5回のアップダウン(ダウンアップ)をします。これを太鼓によるメレンゲのリズムに合わせました。

・次にチャスキードが入れられる人は、同様に以下を練習して下さい。これは、2小節目のチャスキードの向きが逆になるのでけっこう難しいです。

・メレンゲの右手の弾き方の基本としては、教材 Variaciones para MerengueのBase 2に決めることにします。私自身は、以前Base 1が中心でしたが、バリエーションと組み合わせる場合には、Base 2の方が便利です。
・ポイントは、5つ目の音符をダウンで弾いた後に、次の小節の1つ目の音符をまたダウンで弾かねばなりません。これがスムーズにいかずに、次の最初の音符が遅れてリズムが乱れる傾向があります。あまりリズムが乱れるとそれが癖になるので、上述の5回ダウンアップの練習をして本来どうであるべきかに立ち戻って下さい。
・この2回ダウンが続くところをスムーズにするコツは、5つ目の音符は、4弦と3弦を中心に弾き、あまり持ち上げずに、すぐ降ろし、2弦と1弦をチャスキードするという弾き方です。2本の弦しか弾かないのでチャスキード自体もきれいな済んだ音になります。
・次にメレンゲのノリを、しっかり会得するのによい弾き方として、教材 Variaciones para MerengueのVariación 1に取り組みました。最後の音符が16分音符2つに分かれます。ここを軽妙に弾くことが、メレンゲらしさを醸し出します。前述のコツと同じで、ここは、必ずしも4本の弦を弾かず、4・3(・2)弦だけ弾けば十分です。そして、それをリストと前腕の回転を使った弾き方で、軽いニュアンスで弾くことが大事です。
・これに慣れてくると、5拍目がリズムの最初に感じられてくるかもしれません。そうなれば、かなりリズミカルになっていると言えます。そう感じる感覚も大事ですが、小節どおりに5拍目と感じられることも大事で、頭の中で捉え方の切り替えが自由でないといけません。

■新曲フアナ・イ・ホセ Juana y José

・プチ発表会もあって、久しぶりの新曲ですが、今回はイントロに留まりました。
・イントロのG→D→A7→Dは、キーがDで、4度→1度→5度(セブンス)→1度の典型的なコード進行です。
・Base 2の弾き方で練習したあと、Variación 1を混ぜて弾いてみました。
・コードの流れをスムーズにするために、Gに戻るときにDのあとにD7をはさみました。Dが3拍分、D7が2拍分となります。
・次に、Base 2でありながら、1拍目をチャスキードせずに弾くことを練習しました。すべての小節において、2箇所かならずチャスキードしなければならないことはありません。むしろあまりしない方が、オシャレとさえ言えます。これは、ほぼ必ずチャスキードするホローポなどとの違いです。とくにVariación 1の後など、チャスキードしても緊張感がありますが、しないと流れがスムーズな感じがします。一方4拍目のチャスキードは、省かれる割合が少ないです。

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第41回(9月15日)クラスの復習

前回欠席された方は、とくにLa Cabra MochaのAメロ(コーラス)の部分をよく読んで歌い回しを把握しておいて下さい。

 

■スリーコード
・今回のスリーコードは、オルキデアのリズムでやりました。オルキデアのリズムは以下です。腕は、ダウンとアップを交互に繰り返します。

・まず、I-I-V7-V7でツーコードを復習しました。
・次にスリーコードでできている曲(たいてそうなのですが)で、オルキデアの代表である『コーヒールンバ』のAメロをやりました。Bm、Em、Dmのキーで以下を繰り返しました。

・Bメロについては、同じ調号(シャープやフラットとその数)のついた五線の調(平行調)が混じります。つまり、たとえば、キーDとキーBmや、キーGとキーEmということです。これは、DとGに留めました。

            
・最後にAメロBメロと続けて通す練習を、D/BmとG/Emについてやりました。
・これまでは、D/Bmしか扱ったことがないのですが、I、IV、V7の役割を知った上で、自然に弾いたことのないG/Emというキーでコーヒールンバが弾けてしまうというのが学習のねらいでした。

 

■ 『ベネズエラ』 Venezuela
・今回も通しです。細かい指摘は、これまでの報告内容を参照して下さい。
・付け加える事項は、CUATRO2の譜面の45-46-47小節の1弦のメロディーをできたら、トレモロでやってほしいということです。この場合、ピックを使えないので、人差し指の爪をピックのように用います。トレモロですが、実際弾く音の数は、16分音符と同じと考えて下さい。手首をブリッジ付近において支えをとると安定します。
・トレモロの難しさはどのように音を切るかということです。47小節目の中ほど(2拍目)でフェードアウトするように、減衰してその動きをやめ、48小節目のメロディーが弾けるように、手をサウンドホール近くに移動します。この移動は、慣れが必要です。
・もう一点は、CUATRO2の譜面の39と55小節の最後の音は切らなくてよいということです。消音していると、次のD7をじゃら~んとアルペジオしにくくなります。

 

■La Cabra Mochaの通し
・今回は、コーラスとなるAメロの歌いまわしを配布の譜面どおり統一することでした。
・ベネズエラ音楽は、歌う人により微妙に歌い回しが違います。もちろん、アーティストごとに意図して個性的なはめ方をして歌うということもあります。
・まず、歌わずにメロディーのはまりを4分音符のメトロノームを背景に膝を叩いて確認しました。
・次に歌詞をつけて歌いますが、スペイン語(ないし外国語)の歌を歌い際、難しいのは、子音や二重母音が多くて字あまりになってリズムとずれてしまうということです。そこで、スペイン語の場合、
日本語の音韻体系と似たように、子音1個+母音1個で各音節を歌えるように、二重子音(br,fr,dr…)、歌の場合ぶつかって二重母音のようになる母音連続(例:como una→co-mou-na)を単純化し、語末の子音を省くなどします。するとこの曲の場合、Aメロは以下のように単純化されます。この際、意味は無視します。スペイン語ができない人の方がやりやすいでしょう。(笑)

A VE NE CA RA MOCHA
DE JO SE FI TA CA MA CHO
KE MO CHA DE LO DO CA CHO
DE RRA BO DE LA SO RE JA
YE PO RE SO KE NO DE JA KE LA GA RRE LO MU CHA CHO

・RRは巻き舌です。これができたらどんどん元通りの音を加えていってください。
それが楽になったら、意味的なかたまりを感じて、その歌詞の意味を歌で伝えるつもりになって下さい。
・ところで、Lの次にRがくると前のLは次のRに吸収されます。ですから、del raboは、derraboと発音されます。その逆はありません。(verloはちゃんとrとIを連続で発音しなければなりません。)
・その後、A’とB’のコードを復習して、全体を通しました。

 

■Apure en un ViajeとSeis Numeraoのメドレー
・今後も回数通すばかりですが、着実にノリがよくなってきていますよ!

 

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第40回(8月18日)クラスの復習

■スリーコード
・今回のスリーコードは、カリプソのリズムでやりました。カリプソのリズムは以下です。口三味線が示すように、ホローポやほかのリズムのときに一本指で澄んだ音を出すのと違って、ダウンのストローク(↑印)は、2~3本の指を使ってジャカジャカとうるさくにぎやかに弾いて下さい。

・IV-I-V7-Iというイントロなどに出てくる典型的なコード進行を扱いました。キーがDの場合以下のようになります。4小節目のDから頭のGに戻るときD7をはさむとよりいい感じになります。

・このパターンですべてのキーに挑戦しました。

■Venezuelaの通し
・今回は、とにかく資料どおりに全体を通すことになりました。細かい部分は、前回の報告内容を参照して下さい。
・「クアトロ2」の楽譜は、つまらないミスプリントがいくつかあったので、訂正版を送りなおします。
・コード譜の方に、止まったり、普通とは違う弾き方をする箇所をグレーで塗りつぶしてありますが、Bダッシュの部分がイントロと間奏に使われる際は、それに関係なく平坦に弾くということを覚えておいてください。

■Apure en un ViajeとSeis Numeraoのメドレー
・これはとにかく回数通すばかりですが、これまでにないゆっくりな速度で行い、いい感じになってきました。

■La Cabra Mochaの通し
・12月のクリスマスパーティーでは、アンコールをAlma Llaneraから、これぞクリスマスという曲種であるガイタにすることに変えました。さらにアンコールがきたら、Alma Llaneraです。
・構成を説明し、それに従って通しました。
・構成は、イントロ→AA→BB→AA→BB(岡野ベースソロ)→AA(出口クアトロソロ)→BB→AA’
です。岡野と出口のソロの間は、みなさんは止まり二人だけの演奏となります。岡野ソロの前は、Aの最後の小節の2拍目で止まります。muchachosのcha-chosの2拍で止まります。出口ソロの後の入りは、Bメロの頭のDM7です。
・AAはみなさんがコーラスで歌います。一番最後のA’は終わる寸前が少し変わっているので注意して下さい。
・コードは、基本的にコード譜の下方に書かれているA’B’のパターンで行きます。1拍半でコードチェンジしますが頑張ってください。
・ガイタの各小節に4つのチャスキードが入ったパターンは、依然大変だと思います。パーカッションがあるので、チャスキードがなくても6/8拍子ということを守れば十分だと思います。なので、うまくいかないうちはホローポのセイスで代用しても結構です。

■Alma Llaneraの通し
・もし、再度のアンコールがもらえたら、これで締めることにします。ただ全体は長いので、1コーラスのみを演奏し、さらりと終えます。
・構成は、マンドリンがメインとなって、イントロ(2回繰り返し)とAメロ1を弾いた後、Aメロ2で歌が加わり、Bに入ってエンディングで終わりです。
・Bでは、みなさんで、Amo! Lloro! Canto! Sueño!と一緒に叫んで下さい。この箇所は2箇所です。
・最後のde las garzas de las rosasのsasが伸びる部分から終わりマまでは、添付資料のように弾いていただきます。

第39回(7月21日)クラスの復習

■スリーコード
・通常のスリーコードの練習に新しく加わった項目は、1拍半でコードを変えるというものです。ガイタなどでは、すでにずいぶんでてきているので、導入しました。つまり以下のようにコードチェンジをします。

・これは、ベネズエラ音楽の1リズムとしては、ガレロン galerón として知られています。オリエンテ(東部地方)の有名な1曲種です。私自身は、メジャーのキーのものしか聞いたことがありません。以下にYou Tubeでの例をリンクしておきます。



YouTube: Cuatro Venezolano – Galeron Oriental



YouTube: Soledad Bravo – GALERON

■ 『ベネズエラ』 Venezuela
・イントロと間奏付の構成で通しました。伴奏の方は、大方うまく行っていると思います。
・36小節と52小節に、G→B7のところがありますが、ここの弾き方を指摘するを忘れていました。
変化を付けるために以下のようにしましょう。

・メロディーのタブ譜についての注意点は、前回の報告を参照して下さい。とくにポジションという概念をしっかり把握して弾いて下さいね。
・メロディー譜に訂正箇所があります。37小節と53小節の指番号の5を1に、56小節のP.4をP.2に、60小節の(10)を(13)にそれぞれ訂正して下さい。不注意な箇所が多くてすみません。
・注意点①:離す必要のない指は、そのままフレットに残す。たとえば、2弦3フレットの人差し指で押さえるラなどです。人差し指は押えていると、支えとなり手全体が安定します。
・メロディーは、ギターで言うところのアポヤンドという弾き方で、人差し指と中指をだいたい交互に使って弾きます。つまり、弾いた後、次の弦にもたれかかることをアポヤンドといいます。このときに指の第一関節を曲げないようにすることが大事です。関節を曲げるとどのタイミングで音が出ているのかが不明確になるからです。そのために、関節を曲げなくても引っかからず、うまく弦をそらすことができる角度を見つけます。爪の左側面と肉に弦を当てるとうまくそらすことができます。
・弾く位置は、かき鳴らしのときより、少しサウンドホールよりになります。ブリッジの近くで弾く場合もあります。
・親指の位置も大事です。ゴルペ板の上に支えをとるとよいです。その際、弾く弦が変わっても人差し指との距離を買えずに上下することが大切です。
・とりあえず、よく使う2弦と3弦で以下のようなアポヤンドの練習をしました。

・長い音には、ビブラートをかけましょう。エレキギターのようなフレットと並行に弦を上下に揺らすチョーキング・ビブラートとクラシックギターで用いるネックと並行に手のひら全体を揺らすビブラートがあります。

■Las Bellas Noches de Maiquetía の復習
・まず、Kasamatsu & Celesteで、模範(!?)演奏を披露しました。笠松さんは、一定のテンポを保ち、途中にアルペジオも交え、見事に弾いて下さいました。拍手!パチパチパチ!
・最後にGaug(ジーオーギュメント)という押させえにくいコードが出ますが、その直前にはリタルダンド(ゆっくりになること)になるし、最後の8分音符は開放弦になってもよいので、うまくコードチェンジしましょう。その直前のGを中指と薬指で押えておき、人差し指を加えるのもよいでしょう。
・とくにBメロは、クレッシェンドな感じがあるので、抑揚をつけましょう。
・その後、全員で通しましたが、この曲を復習で通すたびに、みなさんの実力アップを感じさせられます。また、やりましょうね。

■Apure en un ViajeとSeis Numeraoのメドレー

■La Cabra Mochaの通し
・今回はイントロの入り方から確認しまたが、それについては前回の報告を参照して下さい。
・曲の締めを少しかっこよくしてみました。以下のようです。

・最初のEm7の小節のx印はミュートです。1拍目の裏はミドルポジション、2拍目に12フレットぐらいまで上がって、その後A7の位置まで下がります。その間中、弦に触れるだけのミュートです。(やりたい人だけやって下さい。)締めの小節は、16分音符ではなく4分音符でも結構です。

第38回(6月23日)クラスの復習

■スリーコード

・今回もまずスリーコードでした。当分は重要なテーマです!
・新しく導入したことは、I-IV-V7-V7(つまり、seis corrido)のコード進行でやったときに、2小節続くV7に、空いている指を使って変化を与えようということです。
・たとえば、D-G-A7-A7だとすれば、以下のようになります。

・A7の領域で、赤い↓のあるところで小指を使って、2弦の3フレットを押さえて、コード響きを少し変えています。そして、1拍半後にまた小指を離してもとの普通のA7に戻しています。小指を押えたり離したりするタイミングは、2段目のようにして練習するのもよしです。
・この場合、もとの普通のセブンスコードをどの指でおさえておくかもポイントになるので、今回練習したセブンスコードについて、すべて以下に書いておきます。コードの名前が変わる場合はそれも添えます。

・もちろんこれは、一例です。それぞれのセブンスコードにもっといろいろな音(テンションノートという)を加えることができます。

■La Cabra Mochaの通し

・今回はイントロの入り方をさらにしっかり確認しました。

・特に上のようなリズム(特にタンボーラのオカズ)は、次に飛び込みやすくする合図的な意味があるので、慣れて下さい。私が弾くイントロ中にもでてきており、その直後にみなさんが飛び込むのです。前回の報告を見て、確認しておいて下さい。
・イントロに入れたとして、1拍半でコードをG-D7と代えることが難しいということを確認しました。
とくにガイタのチャスキードをいれながらだとなおさらです。次回のスリーコード練習では、あまった指を1拍半で動かすだけでなく、1拍半でコードチェンジする練習も取り入れてみようと思います。
・ひとりひとり、ガイタの弾き方を確認して回りました。

■『ベネズエラ』 Venezuela
・構成としては、B’のメロディーを、イントロと間奏に持ってくることにしました。
よって、構成は、B’-A-A’-B-B‘を2コーラスやるということになります。ただ2コーラス目の最後から2段目のCコードは、トレモロで弾きいったんテンポを失ってから、歌とともに復活して終わるということになります。
・この構成で、2度全体を通しました。
・弾き方としては、頭にジャランを入れる弾き方を、ひとりひとり確認して回りました。
・さらに、メロディー全体をクアトロで弾くことに挑戦しました。前回報告に掲げてある、フレットと階名(ド、レ、ミ・・・)の関係図を参考に、どこを押えるか決めるわけですが、2弦ばかりを使ってポジションを上下するのではなく、ハイないしミドルポジションを使うことを伝えました。メロディーを弾くの効果的なビブラート(音を振るわせること)が、より高いポジションの方がきれにがかかるからです。メロディーをタブ譜にしたものは、配信致します。譜面の中に、P.3などと書かれている場合は、第3ポジションのことであり、人差し指が第3フレットを担当するという意味です。もちろん、中指は第4フレット、薬指は第5フレット、小指は第6フレットより先を担当します。音符の下には、使う指の番号を書いておきました。人差し指から小指まで順に、1・2・3・4です。

■Apure en un ViajeとSeis Numeraoのメドレー
・終了時間の迫る中、なんとか通しをやりました。

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