第32回(1月7日)クラスの復習

■右手のアップダウンの表記について
■拍の裏表と体の揺れ
この2つの事項については、前回の報告を参照して下さい。

■ガイタのリズムと弾き方
・ガイタは、大きく言って二つがあります。ガイタ・スリアーナGaita Zuliana、または、ガイタ・デ・フーロ Gaita de Furroと呼ばれるものと、これとはまったく違った4拍子系のガイタ・デ・タンボーラ Gaita de Tamboraがあります。普通、ガイタといえば、前者ですし、それを扱います。
・ここで、復習として、4分の3拍子と8分の6拍子について譜面に示します。

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・4分の3拍子:四分音符が3つで1サイクル。裏拍の八分音符も書くと上のようになります。
・8分の6拍子:八分音符が6つでaのようになりますが、通常b三つずつにまとめて、三連符が二つみたいな2拍子になります。同じ六つの音符でもまとめ方が変わる、つまり、アクセント、ノリが変わるのです。

・タンボーラ tamboraとチャラスカ charrascaによって、2パターンの基本リズムを提示しましたが、ここでも、ラテンアメリカ音楽らしい8分の6拍子と4分の3拍子のからみが興味深いです。ただ、ホローポが、4分の3拍子に重点があるのに対して、ガイタは、8分の6拍子が主であるように思います。

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・上の譜面は、ホローポのセイスとガイタの基本リズムを並べてみたものです。上向きの音符がクアトロ、下向きがベースです。両方とも、クアトロが8分の6拍子、ベースが4分の3拍子ですが、実際にリズムを聞いてみると、ホローポの方は4分の3拍子に8分の6拍子が混ざっており、ガイタの方はその逆のような雰囲気がします。

・教材Patrones_Gaitaにおいて、ガイタのチャスキードの多いパターン[A]を説明しながらも、まずチャスキードが2回出てくる[B]の練習に取り掛かりました。
・最終的にガイタの基本となるパターン[A]を弾くには、はじめてチャスキードを連発して弾けることが必要になります。それも、3つ目と4つ目の音符では、↑↓の順でチャスキードが連続し、6つ目と次の小節の1つ目との間では、↓↑の順でチャスキードすることになります。そこで、チャスキード連発の練習として、以下を提案します。

aは↑↓の練習、bは↓↑の練習です。cは、オープンな音とチャスキードをできるたけ同じ手の動きで弾く練習するためのものですが、このことは、いびつなリズムにならないために非常に大事です。自分のチャスキードするときの手の動きをよく鏡に向かって観察して下さい。そのほかパターンを考えてよりやりやすいものにしたりなど、いろいろ工夫してみて下さい。

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■『La Cabra Mocha』
・曲全体のデモンストレーション(歌、クアトロ、ベース)をセレステ・バージョンでしました。
・ガイタのリズムの弾き方に時間を割いたので、とにかく8分の6拍子のアクセントを守って、チャスキードの有無は自由ということで、簡単なコードのバージョンを通しました。

■『Calypso Man』の復習
・久しぶりに通しました。クアトロはずいぶん弾けていますが、コーラスの声がどうにも小さいですね。次回はみなさんがもっと大きく歌えるよう少し工夫をしてみるつもりです。
・パーカッションの担当の自ら進んで、やってみましょう!
・ブンバクBumbacは、まずとにかく以下のようにやってみましょう。長い音符は、太鼓の中心よりを叩く低い音、そのほかは、枠の近くを少し甲高い音で叩いて下さい。普通利き手から始めます。

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参考動画:



YouTube: Como tocar Calipso,.Ciudad Bolivar, Venezuela

 

■スリーコード
・これについては、当面、キーがD(Dメジャー)のときとその平行調のキーBm(Bマイナー)、キーがG(Gメジャー)のときとその平行調のキーEm(Eマイナー)、さらにA(Aメジャー)を覚えることをこれからやっていきましょう。平行調は、同じ音階(シャープやフラットの数のこと)につき、メジャーキーとマイナーキーが並存することと思って下さい。例えば、ドレミファソラシドならC(Cメジャー)、その音階をラシドレミファソラと使えば、Am(Aマイナー)ということです。
・スリーコードというからには、3つのコードがあります。度数でいうと、1度、4度、5度です。それぞれトニック(西:トニカ)、サブドミナント(西:スブドミナンテ)、ドミナント(西:ドミナンテ)と呼びます。普通、ドミナントはドミナント・セブンスとして、短7度の音を加えて使います。

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今まですべて弾いたことのあるキーです。これを、Joropo OrientalのGolpe de Arpaのようにならべて練習しましょう。
例) G→C→D7→D7

 

■知識コーナー:ミュージカル『VENEZUELA VIVA』

・前回は、フラメンコとホローポのつながりということをきっかけとして、フラメンコ舞踊そのものの実演を致しました(前回報告も参照)が、今回は、ホローポ音楽に合わせて、フラメンコのステップ(サパテアード)をふんだんに取り入れたVENEZUELA VIVAという舞踊団のミュージカルを紹介しました。
・紹介した動画は、昨年末のミス・ベネズエラのコンテスト会場での余興としてのショートバージョンです。



YouTube: Venezuela viva,miss Venezuela 2011

・通常は、舞踊団と同名のミュージカルを演目としています。90分の長さで、その中に人種のるつぼであるベネズエラのユーロ性・アフロ性・ネイティブ(インディオ)性を見事にフュージョンした内容になっています。
・ミュージカルのメッセージは、ベネズエラのメスティサヘMESTIZAJE、つまり、ベネズエラ人というものを構成する3つの要素の混ざり具合が(歴史的な経緯も手伝って)絶妙であり、各ベネズエラ人自身が白人、黒人、有色人種のどれに属するということではなく、誇りもって、「ベネズエラ人種」であると思える国であるということだそうです。VENEZUELA VIVAのHPで、スペイン語・英語で、そのあたりが詳しく書かれています。言語と演目(VENEZUELA VIVA)を選んで、CONCEPT(CONCEPTO)やSINOPSIS(SYNOPSIS)をクリックして下さい。
http://www.venezuelaviva.com/
・海外公演での成功は相当なものだそうですが、まだ来日したことがないので、ぜひ一度ベネズエラ文化のすばらしさを日本中で披露していただきたいところです。最近は、新たな演目『オリノコ ORINOCO』も加わったところです。