第30回(10月29日)クラスの復習

■左手のワンポイント:スラーのチェック事項
・基本内容は第29回の報告を参照してください。以下、追加チェック事項です。
・フレット押さえるときは、フレットのすぐ横を押さえると力的に最も省エネです。フレットの上やひとつ下のフレットに近いところでは効率よく押さえることができません。
・とくにこの4弦でスラーをする練習では、手の甲とネックが平行になります。こうすると、小指が楽になります。
人差し指や中指は自由が利くので、薬指や小指を「思いやる」ような手の角度を見つけることが大事です。
・引っ掛けて引き上げた指は、その真上に向かうのが望ましいです。1回ごとに小指や、薬指が人差し指の方向に戻るのは無駄があります。
・薬指や小指が苦しい場合は、楽にできるハイポジションでやってだんだん下がりましょう。
・上昇のスラーは、瞬発力でしっかり叩くことがいい音を得る条件です。
・この練習において、下降のスラーをするときにしっかりと引っ掛ければ、音量が下がってしまうことはありません。トリルのように速く繰り返せば、逆に音量が上がります。
・この練習は、左手の指の力をつけるのにも役立ちます。
・実際、このスラーの練習に入る前に、以下の音の連続が、2本指(人差し指と中指)を交互に使って弾けることも大事です。分子はフレット、分母は弦を表しています。
0/4  1/4  2/4  3/4  4/4  0/3  1/3  2/3  3/3  4/3  0/2  1/2  2/2  3/2  4/2  0/1  1/1  2/1  3/1  4/1
そしてこの逆もやります。2本の指は、どちらから始めるパターンもやります。2本指の動きに合わせて、手の甲も上下します。
・指板裏の親指の位置は、人に拠りいろいろですが、中央が基本です。

■右手のワンポイント:アルペジオ
・基本事項と2つの練習パターンは、第28回の報告を参照してください。
・QUINTA ANAUCO(ALDEMARO ROMEROの有名なワルツ)の間奏部分を伴奏するアルペジオです。

・親指から薬指まで弦上に固定し、4弦から1弦に向かって瞬時にジャラ~ンとやって始まります。固定する動作はスピードが要求されます。

■『Guayana es』と『El Valenton』の復習
・カリプソの前半のリズム(ズグジャガズグジャガ)を使って、手首できるだけやわらかく使い、かつどんどんスピードを上げていく練習しました。
・クアトロだけでスピードを変えて二度通した後、パーカッションの担当を替えて通しました。どんどん雰囲気がよくなってきていると思います!

■『Alma Llanera』の復習
・2回通しをし、マラカスとも合わせました。
・ブレイクの箇所は、はっきり十分な強さをもって、止まりましょう。

■『Apure en un Viaje』のキーをDに変えて
・これまでGで練習したApure en un ViajeをDに移調して演奏します。
・ベネズエラでは、同じを曲を、いろいろなキー(調)でやれるよう訓練します。このことには、クアトロ伴奏は伴奏である以上、いろいろな声の高さの歌手を伴奏できなければ役に立たないという、実用性に重きをおく姿勢がうかがえます。最低、男性歌手用か、女性歌手用かの二通りはスウィッチできることが望ましいです。
・「移調」ということ:曲全体を別のキーに変換すること。それには、段階があります。

①理想的な移調は、コードに関して相対音感があり、ルート(主和音)であるコードが決定すると、それに合わせて、感覚的に(自動的に)ほかを変換できる。例)G→D7という弾くところを、GをDにすると決まれば、無意識でD→A7と弾くことができる。これは、つまり、鼻歌のような感覚です。
②それぞれのコードの曲の中での機能・役割を認識して、それをまとめて変換できる。例)G(ルート)・D7(ドミナント)・C(サブドミナント)という基本になるスリーコードを、D(ルート)・A7(ドミナント)・G(サブドミナント)に平行移動的に変換できる。これは、感覚的ではなく、意識的なので、演奏しながらでは頭が疲れます。
③配布した度数表など参考に、それぞれのコードを同じ度数だけ逐一数えて上げ下げして変換する。これは、しんどいので、演奏前に変換したコード譜を作っておかなくてはなりません。

・①が理想ですが、とりあえずは、スリーコードに慣れて②をやり、突発的に出てくる変わったコードは③で数えればよいでしょう。
・締めの弾き方を以下に示します。A7の小節の3拍目にフェルマータ(伸ばす印)がありますが、このような終わり方をするパサーヘ・ジャネーロは多いです。A7の最初の2つのダウンは、裏拍なので普通にアップで弾いてもかまいません。

■『Seis Numerao』によるセイスの伴奏練習
・これまで、Seis por Derechoを用いてきましたが、今回はSeis Numeraoを取り上げて、セイスのノリに慣れる練習をしました。
・以下が、Seis Numeraoのコードパターンです。

・バンドーラのメロディーを伴奏するにあたり、ノリの分かりやすい、チャスキードを入れない弾き方を中心にやりました。各自、チャスキードを入れてやってみたり、また抜いてみたりで、ノリをつかんで下さい。
・ズレたときに復帰できるようになる練習として、号令で演奏を止め、また号令で演奏に戻ったりという練習をしました。

■知識コーナー: 実は今回、用意したのに実施するのを忘れました!すみません。次回をご期待ください。

■TresからSeisへの切り替え
・最後に出た質問との関連で、TresとSeisの切り替えについて話しました。8分音符は、オープン・オープン・チャスキードの順で変わりなく連なっていくのですが、TresとSeisでは区分が異なるだけです。8分音符2個を使って、その区分を切り替えます。