第50回(5月11日)クラスの復習

5月11日の回は第50回目という記念すべき回でしたが、特に気づかずに過ぎてしまいました。みなさまのお陰で、これまで続くことができました。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。

前回取り上げた内容は、クラスに出席していないとわかりにくいものが多いですが、頑張って文章と譜例で表わしてみました。その分、読む方はきっと大変になったかもしれません・・・ 大事な内容なのでまたクラスで何度も取り上げることにします。

■3/4拍子のホローポの口三味線「ブンチャッブチャ」の効用① <聞く際に>

・ホローポのリズムを表わす口三味線は、正式なものがあるわけではありませんが、「タタンタタン」、「ククチククチ」などいろいろ耳にします。その中で、石橋純氏の考案した「ブンチャッブチャ」は、高音部と低音部の両方を含みながら、見事にホローポのノリを表わす、非常に興味深く、また有用なものです。
・ホローポのリズムを、上段にクアトロ、ないし、マラカスのリズム、下段にベースのリズムを記すと以下のようになります。

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・通常上段だけを「ククチククチ」や、私ですと「タタツタタツ」と口三味線で言ったりしますが、「ブンチャッブチャ」は、「ブ(ン)」でベースの音を、「チャ(ッ)」で、上段のクアトロのチャスキード、ないしマラカスのアクセントを表わします。
・「ブンチャッブチャ」は、高音部と低音部の両方を含んでいるので、とくに初心者がホローポを聞く際に役立ちます。ホローポは、大変速かったり、難しいメロディーのはまりがあったりして、聞き慣れない者にとってリズムが分かりにくいことがあります。とくに、「ククチククチ」のオープンな音である「クク」が曲全体のサウンドの中に溶け込んで聞こえにくく、一方チャスキードの「チ」が異常にクリアに聞こえたりすると、チャスキードが等間隔ではありながら、全体とは無関係に入っているように聞こえることがあります(とくにjoropo guayanésなど)。3/4拍子のホローポ特有の、1拍目と3拍目に鳴るベース音の「ブン・ウン・ブン」(ウンは休符のこととします)を見つけ、3拍子のはまりが分かったところで、次に「ブンチャッブチャ」を適用します。自分が唱える「チャ(ッ)」と音源のチャスキードの音が一致するはずです。そうすると、無関係に鳴っていると聞こえたチャスキードが、ホローポのリズムの有機的な一部としてベースとの関連を持って聞こえてくるのです。ですから、「ブンチャッブチャ」は、クアトロないしマラカスとベースとの橋渡しをし、両方のリズムを言い得てしまうスグレモノなのです。
・3/4拍子のホローポの2拍目を頭とする、6/8拍子のホローポの場合は、その分だけずれて「チャッブチャブン」(同じく石橋氏の考案)となるわけですが、聞く際に同じ効用があります。とくに6/8拍子のホローポは、非常に速く技巧的なので、さらに役立つ要素が強いといえます。(パハリージョ、セイス・ポル・デレチョなど)

■3/4拍子のホローポの口三味線「ブンチャッブチャ」の効用② <弾く際に>

・クアトロの演奏時に、チャスキードを含んだ3/4拍子のホローポのリズムは「ククチククチ」と捉えることが多いです。たしかにこれは正しいし、まず初心者が取り組むチャスキードなしの「タタンタタン」は、このノリから来ています。しかし、ときには、「ブンチャッブチャ」というニュアンスで弾かれる場合があります。このとき、「ククチククチ」というより平坦なパターンよりも、前のめってくるような、より跳ねたような趣きがあります。
・「ブ(ン)」と「チャ(ッ)」という音節の音自身、それぞれが、いかにも低音と高音の雰囲気を表わしているので、それを唱えながら弾くと、ノリに反映されるのです。
・以下の練習は、ベース(太鼓で代用してもよい)が常に1拍目と3拍目を弾いている状況でやるとよいです。
・まず、「ブンチャッブチャ」にあたる音だけを弾きます。この4つの音符を思い切り強調して弾きます。
つまり、「ブ(ン)」は強く重たく、「チャ(ッ)」はいつも以上に鋭いチャスキードで。最後のチャスキード「チャ」は、裏拍ですから特に跳ねるニュアンスで弾きましょう。

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・次に、この極端なアクセント付けの感覚を保ちながら、通常の6つの音を弾きます。「ブンチャッブチャ」の感覚で「ククチククチ」を弾くということです。
・このニュアンスを譜面で表わしてみると、通常の「ククチククチ」が、より3/4拍子的に捉えられ、以下のよう変わります。弾き方は、ダウン・アップが交互です。

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・また、音源やベースに合わせて、「チャ(ッ)」のチャスキードだけを弾いたり、ゴルペ板を叩いて鋭い音を出したりしてみても練習になります。前項で述べたチャスキードが遊離して聞こえる現象を、きちっとリズムにはまりながら、自分から引き起こすわけです。これは、チャスキードというものの弾かれ方の雰囲気、ニュアンスを理解するのに役立つと思われます。アルパの音源の場合は、その位置で高い和音がするどく弾かれているのに気づくでしょう。譜面上は、以下の2通りで表わすことができます。

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■拍の表・裏とクアトロの弾き方のダウン・アップの関係

・クアトロ演奏においては、メレンゲやワルツを除いて、基本的に表拍をダウン、裏拍をアップで弾きます。つまり、楽譜にダウン・アップの表示がなくても、自動的に決まってきます。
・例えば、以下の場合はどうなるでしょう。

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・これを全部8分音符で書いて、表裏を明らかにすると以下のようになります。

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・よって、ダウン・アップは以下のようになります。↑:ダウン ↓:アップ

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・4分音符と8分音符の並んだ譜面を演奏する際は、腕は常にダウン・アップを繰り返しています。その動きの中で弾かれない、空振りされた音があるので、それがリズムに変化を与えています。

・この場合、6拍なので、6往復のダウン・アップがあり、その内訳は、ダウン⇒空振りアップ⇒ダウン⇒空振りアップ⇒ダウン⇒アップ⇒空振りダウン⇒アップ⇒空振りダウン⇒アップ⇒ダウン⇒空振りアップ、となります。

■アップストロークに慣れる練習

・ダウンストロークとアップストロークは、体の使い方が違います。ダウンは地面に向かい、アップは上方に向います。この感覚が自然に感じられまでは、テンポを遅くして、ことさらに体を上下に動かしてダウン・アップを感じようとします。逆に言うと、この感覚が身につくと、ダウンで弾くか、アップで弾くかが迷いようがなくなります。

・練習①

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・練習②

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・練習③:3/4拍子のホローポのベースを聞いて、何拍目にいるか意識しながら。

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・練習④:裏拍が何度続いても、所定の拍で表に戻ることができるように。

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■Caballo Viejo

・まず、前回内容報告にある、エンディングの弾き方(四つ目以外)の確認をしましたので、そちらを参照して下さい。
・簡単コードバージョンにて、全体を2回通しました。
・次に応用コードバージョンを1段ずつ丁寧に繰り返しました。(前回報告も参照。)

■Juana y José
■Corrido de los Pájaros

・それぞれ通しを2回。この2曲はとりあえず、今回で終了です。

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