第46回(2月2日)クラスの復習

■メレンゲの弾き方の復習

・Base2を、とくに5拍目のコンパクトな弾き方をチェックするところから始めました。つまり、3・4弦のみを狙って弾き、次の頭のチャスキードは、1・2弦のみ弾きということです。5拍目がコンパクトでないと、次へ行きにくいため、リズムについていけなくなります。
・以上がしっかりできると、Variación1の5拍目の16分音符が弾きやすくなります。3・4弦を弾いた後、軽いニュアンスで手首を回すと、2個目の16分音符ができます。すぐさま手首を返し、次の頭を弾きます。
・太鼓のリズムに合わせて練習しましたが、太鼓がリムショット(枠打ち)をするところとチャスキードがぴったり合うように、太鼓をしっかり聞きましょう。

■Juana y José

・まず非常にゆっくりなペースで、できる人はVariación1を交え(あるいは常にそれで)、何度も曲全体の通しをしてメレンゲのリズムに慣れるようにしました。
・Aメロ、Bメロともに、Bmでブレイクがありますが、その部分を抜き出して繰り返し練習し、次のGコードに正しく入れるように練習しました。太鼓とやったので、1拍目と4拍目のリムショットと弾く箇所がぴったり合うようにしました。
・Bmは弾いた後消音されますが、ローポジションのBmなら、右手の手のひらで止める方法と、左手の小指で1・2・3弦に触って止め、押さえている中指は少し押さえるのを浮かせる方法があります。
・Base2とシンプルなコードバージョンで弾けるようになったあとのステップについて話しました。右手的には、Variación1を使いながら、次の小節の頭をわざとチャスキードしないというパターンです。左手的には、コード進行を複雑にしたもの(経過コードを挿入したもの)にしていくこと、このとき、3拍と2拍の間でコードチェンジすることも多くなるので、チャスキードを減らすとコードの音がよく聞こえて効果的です。

・応用コードバージョンのしくみについて説明しましたが、これについては、改めてクラスで説明することにします。一応以下に触れた内容を箇条書きにします。興味のある方だけ読んでください。

①セブンスコードの箇所を豊かにする方法(その1):sus4
3度を4度の音に変えたsus4というコードを前に持ってきます。
例)A7だけのところを、A7sus4(0213)→A7(0212)に二分割する。カッコ内は押さえるフレット。

②セブンスコードの箇所を豊かにする方法(その2):ツーファイブ
そのセブンスコード(5度)が落ち着く(向かう)コード(1度)から数えて、2度となるm7のコードを前に持ってくる。1度がマイナーのときは、m7に(b5)が付くことがあります。
例)A7→Dのところを、Em7→A7→Dとする。5度だけだった箇所が2度→5度なるので、ツーファイブという。
例)F#7→Bmのところを、C#m7(b5)→F#7→Bmとする。

③4度→1度の箇所を豊かにする方法:サブドミナント・マイナー
1度(ルートやトニック)に対して、4度はサブドミナントと呼ばれます。4度→1度と向かう4度がメジャーコードのときは、間にそのマイナーコードを挟む。それでサブドミナント・マイナーと呼びます。
例)G→Dのとき。G→Gm→Dとする。

④セブンスコードの前置
例)A7→Dが、ツーファイブによりEm7→A7→Dとなったときに、Em7を1度するセブンススコードB7を前に持ってきてB7→Em7→A7→Dとなる。

⑤テンションノートの追加
コード進行が豊かになってオシャレになると、それぞれのコードにも、ニュアンス(スパイス!)を加えるとバランスがよくなります。テンションノートとは、緊張感を与えるスパイスのようなもので、コード本来の構成音(たいてい三和音)にプラスアルファで加えられるものです。
例)クアトロでは、Dコードは、雰囲気に応じて、D6(0000)、Dadd9(0203)、DM7(0002)などに変えるとよい。
6、9、M7などがテンションノートです。A7→DのA7がB7→Em7→A7となった今、そのDは、DM7などに変えた方が、いい雰囲気になります。

⑥代理コードと裏コード
ついでに名前だけ書きますが、これを加えるとほぼすべてです。どちらも代わりに使うコードということですが、構成音の似たコードで代用して、面白いコードの流れにします。

■Corrido de los Pájaros

・ベネズエラの大平原リャノス Los LLanosは、湿地帯が多く、鳥の宝庫とも言えます。Corridoとは、リズム的には、3/4のホローポのことであり、さらに曲種名としては、そのリズムD→G→A7→A7の循環コードを持つゴルペ(ホローポの1種)のことです。もっと広い意味では、ロマンセ、バラードのことでもあります。この場合は、「鳥たちの調べ」ぐらいの意味であると思います。歌詞には、辞書にも載っていないような鳥の名前がふんだんに散りばめられていて、今までで一番難しいスペイン語文です。Quinteto Contrapuntoのコーラスバージョンが有名なのか、YouTubeを覗いても、同じバージョンの再現が多いようです。
・バンドーラがメロディーを弾くわけですが、コーラスバージョンのメロディー(オリジナルのメロディー)とは、ずいぶん違って、バンドーラ流に演奏されていますので、ちょっと聴いただけでは、同じ曲と思えないかもしれません。
・右手に関しては、とくに難しくはありませんが、譜面の4・5小節目を以下のように弾くよう指定しました。3つの中でできるものを弾いて下さい。繰り返す度に変えるのが一番いいです。

0219a

・応用コードバージョンについては、La Cabra MochaやJuan y Joséと同じ理屈ですから、もしよければ、比較して眺めてみて下さい。
・最後のDコードでの締めは、以下のように弾いていただいても結構です。

0219b

■Vals Pica Pica

・伴奏パートを通しました。
・メロディーパートのデモ演奏し、次回は挑戦していただくことを提案しました。
・構成については、A-A-B-B-A-A-B-B-Bとし、最後のB-Bは速度をだんだん上げていきます。ですから、途中からワルツの弾き方ではなく、ホローポの弾き方に代わります。そして、最後のBの終わりから5小節目にあたるEm7で一気にスピードを緩め、その3拍目でジャラーンと余韻を残しながら止まります。メロディーがゆっくり再開しますから、譜面の最後の段の2小節目のBmからゆっくりワルツで弾き、締めはBm9というコードで、ジャラーンと終わります。押さえ方は、0002です。※Bmadd9(2002)とは別のコードです。
・このあたりの流れは、次回のクラスで慣れましょう!