第36回(4月28日)クラスの復習

■レピーケ repiqueに挑戦!

・ホローポにしても、何にしても、ベネズエラのリズムは、速いものが多いです。8分音符の段階でも速いのにそこにレピーケ(しばしば16分音符を含んだオカズ、装飾音)を入れるはなかなか大変なことです。
・そこだけ倍速で手がダウンアップするわけですので、そこまで弾いてきたテンポを乱さず挿入することも大事になります。
・たとえば、3/4のホローポに入れる典型的なレピーケは以下です。

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・まず、ホローポの伴奏の中にこれを挟みこめるようになるのが狙いです。
・ホローポを8分音符で普通で伴奏している段階で、手首をうまく使っている人は、レピーケの上達も速いです。反対にもともとからの弾き方に問題があると、その問題点が一気に露呈します。
・レピーケを演奏できるようになっても、どこで、それを入れるか、どこでつい入れたくなるかが重要になってきます。

・とにかく16分音符を弾く練習をしましょう。

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・最初の段の4分音符は、全部ダウンでもかまいませんが、あとは、ダウンとアップを交互にやって下さい。
・人差し指だけでやるのと、ダウンは人差し指アップは親指でやるのとの2通りをやります。
・全部同じテンポで行きますから、最初の4分音符を非常にゆっくりなスピードから始めないと最後の16分音符が大変になります。メトロノームを使うと非常に効果的です。拍の頭にアクセントを持ってくると、メトロノームと合わせやすくなります。
・3段目の3連符はあまり出てこないので、省略してもかまいません。

・次に以下の練習をします。

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・慣れてきたら、後半の4拍を繰り返して下さい。クアトロ・ソロでのどんなに速いレピーケもこの後半の繰り返しであることが多いです。その場合、以下のように非常に強いアクセントを置きます。

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■スリーコードとレピーケをからめて練習

・配布済みのフォーコード表を、たとえば、キーDにおいては、次のように練習しました。

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・これまでは、東部のホローポであるEl Pastorcitoが最初の教材であったがために、そこででてきたこのD-G-A7-A7のコード進行を東部のスタイルにならって、ゴルペ・デ・アルパGolpe de Arpaと呼んできました。
しかし、これはどちらかといえば、ジャノのスタイルにのっとって、セイス・コリード Seis Corridoないし、単にコリードと呼ばれることが多いのです。クラスでも、「コリード」に統一していこうと思います。ですから、A-D-E7-E7とでてきたら、Aのコリードと呼ぶわけです。ジャノでは、延々とこの進行を繰り返し、それに即興詩を載せて歌う伝統があります。つまり、ゴルペ・ジャネーロ Golpe Llaneroの一曲種です。
・この展開を用いて、つまり、レピーケを入れ次の1度のコード(この場合D)を6拍伸ばして教材にある次の段のキーに入っていきました。Gmのみ割愛しました。
・つい、動きが速いものと思い、急いでしまうレピーケの箇所ですが、もう一度眺めてみると、以下のようにベースが弾かれる、1拍目と3拍目の間に挿入されます。リズムに乗りながら、3拍目をぴたっと合わせるようにもっていくと16分音符を急ぎすぎてつんのめることがなくなるように思います。

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・余裕が出てきた人は、2小節パターンの以下でV7(この場合A7)の部分を弾いてみましょう。

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■APURE EN UN VIAJEとSEIS NUMERAOのメドレー

・APURE EN UN VIAJEにおいては、とくに入りの部分を繰り返しました。楽譜の6小節目です。自分もバンドーラのメロディーといっしょにメロディーを弾いているつもりで同調することが大事です。
・SEIS NUMERAOでは、以下の3種類の弾き方をできるだけ、メロディーに合わせて、使い分けるような試みをしました。

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・どれにおいても3拍目ではねる感じ、前回掲載の口三味線では、「タカ」の部分をメロディーに合わせていこうとすることが大切です。この辺は、文章では、なかなか書き尽くせないので、クラスで実際にいっしょに弾いていただくことが肝要です。
・しかし、こういったアクセント、ないし、注意事項を守って弾いていただいた感じはなかなかいい感じでした。

・再度、6/8のホローポのベースを感じた、口三味線を載せておきます。

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■知識コーナー:PROYECTO ALMA LLAERA
・チャベス政権は、伝統音楽をも通じて、国民の連帯をはかろうとしています。クラシック音楽を軸にした「エル・システマ」はすでにおなじみですが、それを伝統音楽にも適用しようというのが、今回のPROTECTO ALMA LLANERAです。4億ボリバル弱の資金(日本円にして80億円程度)を導入し、ベネズエラ全土の41,170人の児童を275の楽団に編成し、クアトロ、アルパ、マラカス、バンドーラなどの伝統楽器を無料で提供するとのことです。これにより、楽器製作家や常勤・非常勤の音楽の先生の仕事が増え、経済も活性化するとみています。
・この4月19日は、エル・システマ創設者のホセ・アントイオ・アブレウ博士も出席する中、副大統領によるスピーチの後、プロジェクトの落成コンサートが華々しく行われました。
・今回上演に使ったニュース映像は、インターネット上には保存されていませんが、以下のページの下方のサムネイルをクリックすることで、コンサートの模様を30分見ることができます。出演者は、エル・システマのカラカス本部の児童・青年だということです。

http://www.vtv.gov.ve/index.php/culturales/80836