■スリーコードに慣れよう!
・まず、よく使うコードのペアー、つまりIとV7のツーコードを実際に弾いて確認しました。
・次に、今回は、グアチャラカGuacharacaというコード進行を用いて、各キーのI、V7、IV(できればI7も加えて)を弾く練習をしました。Guacharacaはそれほど頻繁に登場しましせんが、ゴルペ・ジャネーロ Golpe Llaneroの一曲種であり、キルパやいろいろなパサーヘの中に部分的に登場します。そのコード進行は以下の循環です。この流れが来たら、4小節ないし、8小節のかたまりとしてまとめて把握しましょう。
これをキーDで書けば、以下のようになります。
Bmで書けば、以下のようになり、これはキルパの後半に二回り出てきますね。
最後の小節のセブンスコード(I7)は、スリーコードというテーマでは省いてもいいですが、入れたほうが、頭に戻るときスムーズな流れとなります。なぜなら、そのコードは、最初に来ているIVとペアーの関係だからです。
■La Cabra Mochaの通し
・いつものクアトロ伴奏通し。
・ボランティアにタンボーラに挑戦してもらい、私がチャラスカをやり、参加者だけのクアトロで通しました。
・さらに、全員楽器をおいて、Aメロのコーラスができるように歌にも挑戦してもらいました。
■APURE EN UN VIAJEとSEIS NUMERAOのメドレー
・イントロからの入り方も説明し練習し、すべての決めの箇所の確認が終わりました。
・切り替えとなる部分を何度も繰り返し練習しました。
・前回も確認しましたが、とくにSeis Numeraoに入ると、2拍目でとまることが多いです。3拍目は、体で休符を感じ、あるいは、息を吸い、次の音をはっきり弾くための準備の拍としましょう。
・Seis Numeraoに入ると、単純なコード進行が続くわけですが、バンドーラのメロディーとノリを合わせられるようになると、伴奏が楽しくなります。逆にそうでないと、退屈でしんどくもなりますし、どこに合っているかわからないので、ずれてしまいます。そこで、バンドーラを非常にゆっくり弾いて、伴奏との一致点をできるだけ感じられるような練習をしました。
・ベースとメロディーの両方を感じることが大事なので、できるだけそれに沿うようにと以下の口三味線を紹介しました。クアトロは本来、6/8で弾かれますが、あえてベースとの一致をみるために、3/4に音符をつなげてあります。「カ」だけにアクセントがあるわけではないですが、そこで上向きに弾むという意味でつけました。
バンドーラのメロディーが、「ンタドッタカ ンタドッタカ~」と聞こえれば、いいと思います。
■知識コーナー:FABIOLA JOSE
・クラシックも、伝統音楽も数々の業績を残してきた、個人的に絶対オススメな歌手です、とくに日本人には好まれそうなタイプだと思います。音楽学校の校長を務めるほどのバックグラウンド持った歌は、正確で説得力のある魅力を秘めています。ヨーロッパやアフリカをツアーし、ベネズエラ音楽のすばらしさを伝える運動にも精力的です。ぜひ来日して欲しいアーティストです!
・FABIOLA JOSEのサイト:http://www.fabiolajose.com/
・プロフィール:http://www.venezuelademo.com/musicos/artistas/fabiola-jose.pdf
・以下は今回のYouTubeからの紹介映像です。
・こういったスタイルがFABIOLA JOSEの真骨頂だと思います。
YouTube: MEDIA LUNA ANDINA – Fabiola José – César Prato
・ダンサ・スリアーナの名曲Sen~or Jouを歌って。
YouTube: MEDIA LUNA ANDINA – Fabiola José – César Prato
・現在アルゼンチン在住の彼女は、アルゼンチン・タンゴとベネズエラ風メレンゲのコラボにも挑戦。
YouTube: merengue porteño a Benedetti. Fabiola José-Laura Dos Santos
・一番最近の成果であるCD:CLASSICA VENEZOLANAでは、以下のような趣です。